移住者の急増にともない住宅供給不足が続くアムステルダムでは市街地の拡大が進められています。
ここでは将来アムステルダムに誕生する街が誕生する開発計画区域を紹介します。
Amsterdam Noord(アムステルダム・ノールト)
アムステルダムの中でも今後の発展が期待されるエリアでも特に注目のAmsterdam-Noord(アムステルダム・ノールト)。
現在建設中のメトロNoord/Zuid線(2018年7月開通予定)でセントラルへ直結するため交通の便も良くなります。
ただ、Noordでこれから盛り上がりそうなエリアはメトロ沿線だけではないようです。
Het Hamerkwartier(ハーメルクォーター)
セントラル駅からフェリーで渡れるIJpleinから少し北へ進んだ辺りに交差するHamerstraat(ハーメル通り)。
この辺りは19世紀から1980年代半ばまで造船所や金属加工など多くの工場が密集していた産業エリアで、ここに2020年から2040年にかけて大規模な開発計画が進められHet Hamerkwartier(ハーメルクォーター)と呼ばれる街が作られます。

1980~90年代にかけ、この辺りにあった運送会社などが撤退して以降、GSUSやPand Noordなど様々な業種の新しい企業、またカフェやレストランなどが集まりクリエイティブなエリアに変貌を遂げている。

約500㎡の開発区域には6700戸もの集合アパートや60mの高層アパートから構成される住宅、総面積22万㎡の商業エリアには学校や介護施設、レストランやカフェなど、その他文化施設などが建設予定になっている。
住居はソーシャルハウジングや中間層向けの賃貸及び購入物件、また高所得者向け物件など様々な収入層やセグメントへ対応する。同市のサステナビリティ推進計画によりこの地域もガスを使用しない環境に配慮される。

この辺りは自転車道や歩道などインフラも再整備される予定で、フェリー乗り場のSixhavenからJavaアイランドまで橋が建設されるため自転車でセントラルまで行けるようになります。
Noordのこの辺りがセントラルと繋がってしまえば、2040年頃のアムステルダムでは位置的にほぼ中心になるため今後の大きな可能性がありそうです。



