オランダ都市部で住宅価格上昇率は過去5年で40%

オランダの住宅価格上昇は以前からお伝えしていますが、特に人口が集中するアムステルダムやハーグを中心とした大都市のみでなく、隣接する郊外地域における住宅価格も勢いが増しているようです。

Delft(デルフト)のリサーチ会社Calcasa社は、オランダ国内15の都市における住宅価格上昇率が過去5年で40%、またそれら以外の都市部でも同期間で平均25%の上昇になっていることを発表した。

特に慢性的な住宅不足が続いているアムステルダム、ロッテルダム、ユトレヒト、デン・ハーグの4都市やそれらの郊外エリアにおける住宅価格の高騰がオランダ全体の平均住宅価格の底上げに大きく影響していると見られている。過去5年アムステルダムだけでも都市部で65%、アムステルダム郊外でも45%以上も上昇している。

また、Almere(アルメーレ)の住宅価格がアムステルダムよりも早いペースで上がっていることも発表している。
オランダのスキポール国際空港では近年トラフィックが増加対策として、今後EU間や国内線の発着はLelystad(レリースタッド)空港に役目が移動されることになっています。このためアムステルダムから車や鉄道でのアクセスがしやすく、レリースタッド空港までの中継地点ともなるアルメーレでは近年ホテル開発などが進み、多くの経済効果が期待されている地域です。このエリアにおける住宅価格上昇の大きな理由は主にこれかと思われます。

ユトレヒトでも同様に住宅価格上昇の傾向が同様となり都市部で42%増、また郊外では30%増となっていた。

一方ロッテルダムではその他都市部とは少し様子が違っている。ここは2016年のQ2まで目立った価格上昇がなかったためで、最も人気の港湾部でも過去2年で27%増、それ以前の3年間では17%増となっている。

デン・ハーグでは過去5年の平均住宅価格上昇率は43%、郊外地域で33%となっている。
またデンハーグ郊外にある南ホラント州Rijswijk(レイスウェイク)の住宅価格上昇率はデン・ハーグよりも高い上昇率となっていた。


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